妬みという感情

「のび太のくせに生意気だぞ!」
ジャイアンとスネ夫がデュエットを奏でる有名なこのセリフにはどんな感情が背景にあるだろうか?
そう、「妬み」である。

「のび太って羨ましいなあ…」「のび太さんって憧れちゃう!」
のび太の白日夢の最中に友達やしずかちゃんその他大勢の女性が言うセリフだが、現実はこうではない。現実がどうなっているかは、それぞれののび太を出木杉くんに置き換えてみればいい。
ドラえもんの読者は、置き換える前のセリフが登場した時、特に描写や説明がなくともこれはのび太の夢の中の話なのだとすぐにわかる。このことはどうして起こるのであろうか。

「羨望」「憧れ」と「妬み」はどう違うのか。まず前者はプラスの感情で後者はマイナスの感情だとされている。
「俺、あの人に憧れてるんだよ」と聞いて、(「あの人」にその資格があると思う場合)それを問題視する人はいない。
「俺、あいつを妬ましく思ってるんだよ」と聞けば、このままほっといて大丈夫だろうかと心配になる人が多いはずだ。

「憧れ」と「妬み」は元になる感情は同じだが、どちらかに何か別のものがくっついている。

続きはまた後日

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