神ゲー

人生とは神が作ったゲームです。

我々は全員神の子であり、もともと神の性質と能力を備えています。

神がその子供達を楽しませるために用意した最高に面白いゲームの場が宇宙であり、プレーすることが生命や人生と呼ばれるものです。

ゲームのベーシックなルールは、次元の制約、光速度不変の法則、因果の法則、などといった形で存在していますが、それ以外の細かいルールや仕様は各プレーヤーの裁量で自由に変更できます。

寿命を迎えたり何らかの原因で生命活動の維持が難しくなるとゲームオーバー。ゲームクリアは解脱であり元々の神の性質に戻ることとなります。

ゲームプレー中はこれがゲームであることを一旦記憶からなくすように定められていますので、ほとんどのプレーヤーはゲーム内ではそのことに気がついていません。ゲームステージが上がるにつれて徐々にそのことを思い出せるようにもなっています。

ゲームはそのステージによって、「苦難」「争い」「愛」「欲望」「善と悪」「男と女」といった様々なプレーヤーに共通のテーマが与えられます。すべて答えがなかなか出ない難しいテーマになっていますが、やりがいがあって大変面白く出来ています。

それらをどう解釈し乗り越えるかは各プレーヤー次第です。選択肢は無限にあります。

ゲーム終了間際、観世音菩薩という名前の超優秀なプレーヤーでありアドバイザーが現れ、問いかけます。

「いかがでしたか?神さまの造られたこのゲーム。楽しめましたか?

私もかつてこのゲームを夢中でやっていたプレーヤーの一人ですが、このゲームのおかげですっかり成長することができました。

私はあと一歩でゲームクリアなのですが、クリアしてしまうとゲーム外に出てしまいますので、それを残してゲーム内にとどまり、他のプレーヤーの手助けやアドバイスを勝手にしています。すべてのプレーヤーにクリアの道筋が立つまで自分自身もクリアしないという誓約を立てています。

あなたのゲームは一旦ここで終了ですが、ゲームクリアはなされていませんので、まだ何度でもゲームに戻りプレーを再開することができます。ゲームでやり残したことがあったり、もっともっと楽しみたい場合はゲームに戻ることを選択してください。」

観世音菩薩は様々な姿(人間、動物、芸術、哲学、娯楽)となってプレーヤーの近くに現れ、このゲーム攻略のヒントを伝えていますが、他にもゲームのカラクリを見破りプレー中に他のプレーヤーにヒントや情報を与えるプレーヤーが時々います。

よくRPGに出てくる長老のような存在ですね。ヒントは独自のものでやり方もそれぞれ異なりますが、いずれも実践することにより多かれ少なかれ確実にクリアに近づくようになります。ゲーム全体の把握はプレー中はなかなか難しいので、ある道すじへのヒントという形で示すしかありません。これを方便といい、様々な宗教が存在するのはそのためです。

中には嘘つきも存在するので注意です。

もちろん彼らの言うことを聞かずに、独自にゲーム攻略法を考案するのもアリです。

そういえば釈迦如来という長老プレーヤーの一人が、「向かうべき方向はあちら」と指し示した時に他のプレーヤーがその指ばかり見ていたので、「おいおい俺の手を拝むんじゃねえよw あっちあっち」と苦笑してましたね。

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