愛でて咲く

今年の桜は綺麗だったが例年と比べてどこか元気がないと感じていた。
調べてみるとやはり咲き方が今年はおとなしかったらしい。

家のリビングにポプラの植木鉢があるのだが、ある時1週間ほど旅行に行って帰ってみるとかなり葉がしおれていた。
不思議に思っていたが2、3日で元通り元気になった。翌年にまた1週間ほどの旅行から帰ってみるとやはりしおれている。
また数日で元に戻ったが、ひょっとしてこの子は人間の会話とか空気とか気とかを感じ取って元気が出たり失くしたりしているのではと仮説を立ててみた。
旅行中誰もいなくて寂しかったのではなかろうか。

今年の桜も、いつもなら毎年たくさんの人に見られ褒められ愛でられするのに、あまりにも人が来ないので、張り合いを失くして元気に咲けなかったのではと思った。
そういえばどことなく拗ねているような雰囲気を感じないでもなかった。

女性は特に容姿などを褒められるとますます綺麗になるという。植物もモーツァルトなんかを聞かせて育てるとよく育つと聞いたことがある。

考えてみれば我々はどれだけ無数の生命に囲まれながら生きていることか。植物、動物、昆虫、魚、微生物、細菌、、
そうやって命の一つ一つが共にあると思うとどれもがかけがえのない仲間のようにも思えてくる。

命をいただきながら仲間と共に生きていることに感謝しよう。そのあなたの気は周りの生命に届き、さらに幸せの気を送り返してくれるかもしれない。
害を及ぼすだけだと思われているような者も、長い目で見れば幸せを運ぶ者に変わるという可能性もあるだろう。

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